●245 谷間の白百合 たにまのしらゆり 〇ひとざとはなれしたにまのしらゆり

 表題:谷間の白百合
 読み:たにまのしらゆり

 収録:(A)新女子音樂教科書 第3編 若狭萬次郎 共益商社 1933(S.8).9.26=初/1936(S.11).9.28=修訂 ◎Copy=(K12)
    (B)改訂新女子音樂教科書 第3編 若狭萬次郎編 共益商社 1933(S.8).9=初/1940(S.15).9=改訂再版 ◎[A3-13],Copy=[Ka13]
    (C)新女子音樂教科書 教授用書 第3編 若狭萬次郎編 共益商社 1938(S.13).8.14=初 ◎Copy=(K57)
    (D)最新唱歌教科書 伴奏附 若狭萬次郎編 交響社 1928(S.3).4.13=初 ◎Copy=(K69)未 ※「淋しき谷間の白百合」

 記譜:(A)(B)単声(伴奏なし) 変ホ長調 3/4
    (C)(D)単声(伴奏付き) 変ホ長調 3/4

 インチピット:ソドミ|ソソラソ|ソミファミ

 曲:ヘルメス,エドゥアルト(Hermes, Eduard)(1818-1905)[ドイツ]
 編曲:(C)編著者編
 詞:犬童球渓


[詞] ※新女子音樂教科書より

1.人里離れし谷間の白百合 浮世の汚(けがれ)は露だにそませず
  ほほゑみ立てるは 優しき少女(をとめ)か
  あてなる薫や 妙なる姿や
  我等も持たまし け高きなれがこころ ああ

2.人足絶えたる谷間の白百合 粧(よそほひ)かざらず此の世を恨みず
  俯(うつむ)き立てるは 友なきをとめか
  あてなる薫や 妙なる姿や
  我等も訪(と)はまし 淋しきなれがこころ ああ

   ※(D)での相違点
   1、2番第3節冒頭 あてなる薫や → 清けき香や

  注)あてなる=貴なる 上品な

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